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2011.11.18『Pina 3D/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』と11.2, 16, 30ヴィラ鴨川レクチャーシリーズ「ドイツのコンテンポラリー・ダンス」他

2011年10月18日

 日本での公開が待たれていた話題の映画『Pina 3D』の第18回大阪ヨーロッパ映画祭でのオープニング上映と、ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川でのドイツのコンテンポラリー・ダンスに関するレクチャー・シリーズおよびオープンスタジオが11月に、それぞれ大阪と京都で催されます。『Pina 3D』が現代のドイツ文化の2つの最高峰を結ぶ稜線に特殊望遠鏡で挑む鑑賞会だとしたら、レクチャーシリーズ/オープンスタジオはその山への3とおりのハイキング・コースへのお誘い。併せてどうぞ。

第18回大阪ヨーロッパ映画祭 オープニング上映作品 
『Pina 3D/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』
日時:11月18日(金)18:30〜
会場:梅田ブルク7 
第18回大阪ヨーロッパ映画祭URL 

pina3D


 フェデリコ・フェリーニ、シャンタル・アッカーマン、ペドロ・アルモドバル・・・錚々たる映像作家に映画化されてきたピナ・バウシュに、ドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダースが初の3Dで挑みました。バウシュの急逝の後1年余を経て完成されたこの作品は、一見して、ヴェンダースとヴッパタール舞踊団の歴代団員による、希代の振付家/舞踊家へのオマージュというかたちをとります。一方で、彼女を偲ぶダンサーたちの個人的な語りと踊りは、『春の祭典』、『1980年』といった代表作の抜粋の再現と相まって、舞台と客席、劇場と市街を行き来し、シニア版、ティーンエイジャー版のある『コンタクトホーフ』で、私的な記憶と共有された伝説を未来へと解き放ちます。その途上で、徹底的に見る人であったバウシュのまなざしと、劇場に座る無数の「わたし/わたしたち」のそれがふと重なり合うような気にさせられるのは、3D?いやヴェンダースのなせる技。
 今年のベルリン国際映画祭で話題をさらった『Pina 3D』の、2012年2月の日本公開に先立つ、関西では一度きりの特別上映となります。ちなみに第24回東京国際映画祭のほうの前売りはすでに終了。早めに予約したほうがよさげです。


ヴィラ鴨川レクチャーシリーズ「ドイツのコンテンポラリーダンス」

優れた振付家やダンサーを多く輩出し、多彩なダンスシーンを持つドイツ。
その軌跡や最新の動向を、舞踊学者でヴィラ鴨川レジデントのフランツ・アントン・クラマーが、ダンス作品の映像をもとに、わかりやすくご紹介します。

会場:ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川 カフェ・ミュラー
入場無料(各回とも先着25名。要メール申込) ※飲食の場合は要実費
主宰・お申込み:ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川 Goethe-Institut Villa Kamogawa
mail. veranstaltung@villa-kamogawa.goethe.org(申込専用)
※メール件名に「ダンスレクチャー申込」とご明記ください。

©Stefan Maria Rother
©Stefan Maria Rother
 

お話:フランツ・アントン・クラマー 
(舞踊学者/ヴィラ鴨川レジデント) ※通訳付




第1回:11月2日(水)18:30~ 《タンツテアターの軌跡》
1920年代まで遡るといわれるドイツのタンツテアター(ダンスシアター)の多様な歴史を、ゲルハルト・ボーナー、スザンネ・リンケ、ラインヒルト・ホフマン等の例を紹介しながら振り返ります。

第2回:11月16日(水)18:30~ 《振付家ライムント・ホーゲの魅力》
ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団の元ドラマトゥルクで、近年、振付家として目覚ましい活動を展開するライムント・ホーゲの作品の数々を紹介し、その魅力に迫ります。

第3回:11月30日(水)18:30~ 《クロスオーバーする表現者達》
演劇、ストリートダンス、クラブカルチャー、ダンス等のジャンルの枠を超えて融合した、新たな作品の数々を、今注目のクリストフ・ヴィンクラー、ギンタースドルファー/クラーセン等の例を挙げながら紹介します。


舞踊学者によるレクチャーというと堅っ苦しい感じがするかも知れませんが、クラマー氏によると「みんなで映像を見て、話し合えるような感じになってもいいんだよね〜。」とのこと。会場はカフェ・ミュラーでもありますし、お茶でも飲みながら、バウシュが生まれた背景について、思いを巡らせてみませんか?

トーマス・レーメンのオープンスタジオ

8306824-STANDARDヴィラ鴨川に滞在中の振付家・ダンサーのトーマス・レーメンが、これまでの作品の映像や、現在進行形の創作プロセスなどをご紹介します。

作品が創られていく、まさにその現場を体験できるまたとない機会です。ぜひ一度、振付家の制作スタジオを覗いて交流してみませんか?

アーティスト・トーク
日時:11月6日(日)14:00~
会場:ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川 1Fホール
※日独通訳付 入場無料
※当日は、14時までにご来場下さい。(途中からの入場はご遠慮ください)


(文責:古後奈緒子)

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