京都の暑い夏 2013

第18回京都国際ダンスワークショップフェスティバル2013:ドキュメント/アクション
The 18th Kyoto International Dance Workshop Festival2013 : document/a(c)tion

 今年で8回目となった「京都国際ダンスワークショップフェスティバル2013」の記録活動「暑い夏ドキュメント/アクション」は、応募してくれた6名に期間中以降に加わってくれた3名と、10名でお届けいたします。チームワークが良く、賢く助け合う姿にとても助けられました。また、撮影やインタビューにご協力いただいたみなさま、サポートしてくれた事務局のみなさま、改めてありがとうございました。

 全体で、講師6人のヴィジョンを修めた「講師インタビュー」、9本の「体験レポート」、18名の参加者に話を聞いた「わらしべ長者インタビュー」、アナログ・ツイッターのフォト・ドキュメント、ビギナークラス・アフタートークのグラフィック・ログ、webアルバムにアップした3名の撮影写真、そしてフェスティバルの様々なシーンを切り取った映像クリップと盛りだくさんです。(個々のドキュメントは、このページの目次のリンクからご覧ください。)これらの記録によって、2013年の「暑い夏」に集ったダンスの現在進行形が、体験をともにしたコミュニティにとっての記憶のよすがとなるだけでなく、外部にも開かれてゆけばいいなと願っています。

 今年はこの活動を説明するのに、「ドキュメント/アクション」という長ったらしい活動名義を用いました。英語にしたときに好きな作品に字面が似てて格好いいからです。嘘です。ドキュメンテーションという言葉に胚胎する二つの方向性を意識し、成果ではなく行為に重きを置きたかったからです。そうしてダンスの体験を私的な関係においてではなく(つまり公を意識して)他者に伝えるという行為を経た、ダンスを別の言語にも翻訳できる人、ダンスの体験と別の言語の間を行き来する人が増えていって欲しいからです。ダンスの社会的価値は、社会で支配的な言語を操ることができる人の根ざす価値体系に左右されます。そしてダンスのドキュメンテーションやアーカイブが歴史上示してきた難点もまた、舞踊の文化的遺産の分配が、記譜などのリテラシーを持つごく一部の人間に限られてしまうところにあります。対して、参加者一人ひとりが自分の使える言語にダンスを翻訳する「ドキュメント/アクション」は、全体の複眼性と、生きられた体験に根ざす個人のヴィジョンと、現場の関係において探られた間のヴィジョンにその価値を負っているのではないかと考えています。読者のみなさんにも、個々のドキュメントに触れて、自分も何らかの形でダンスのメディエイターになれると思って頂けたら嬉しいです。   idf13_small

京都の暑い夏2013 / Hot Summer in Kyoto 2013
第18回京都国際ダンスワークショップフェスティバル 2013
The 18th Kyoto International Dance Workshop Festival   2011年4月19日(金)〜5月6日(祝・月) http://hotsummerkyoto.com/idf/2013/ja/index.html



レ ポ ー ト REPORTS

〈 E:ビギナークラス|森井淳 〉ワークショップレポート 「ダンスが苦手だと思うのはどうしてだろう?」(亀田恵子)
https://danceplusmag.com/?p=10401

〈 E:ビギナークラス〉ワークショップレポート 「ビギナークラス体験レポート」(森下瑶)
https://danceplusmag.com/?p=10443

E:ビギナークラス|フランチェスコ・スカベッタ〉ワークショップレポート 「学び続けて」(下野優希)
https://danceplusmag.com/?p=10496

C-1:エマニュエル・ユイン | D-2:ノアム・カルメリ〉ワークショップレポート 「人間」(増田美佳)
https://danceplusmag.com/?p=10532

E:ビギナークラス|エマニュエル・ユイン〉ワークショップレポート 「私とあなたの間・・・」(下野優希)
https://danceplusmag.com/?p=10545

 E:ビギナークラス|エマニュエル・ユイン〉ワークショップレポート 「「遊び」をダンスにすること」(高田祐輔)
https://danceplusmag.com/?p=10558

〈 E:ビギナークラス|エマニュエル・ユイン〉ワークショップレポート 「今、ここを味わう」(高田祐輔)
https://danceplusmag.com/?p=10557


〈 E:ビギナークラス 〉
ワークショップレポート
「E 感じ合うコミュニティ〜動きとは身体の中で起こる流れである〜」(井出加奈子)
https://danceplusmag.com/?p=10609

〈 coming soon 〉ワークショップレポート (辻本佳)



イ ン タ ビ ュ ー INTERVIEWS

わらしべ長者インタビュー(1)
福井幸代、豊永洵子、梶浦聡、山本和馬、畝木真由美、井出圭名子、吉森雄作(聞き手・構成:亀田恵子) https://danceplusmag.com/c1/10392

わらしべ長者インタビュー(2)
亀田恵子、白石将生、西村祐沙、Amalia Alba&Lucie Collardeau&Sonia Garcia、Marah Arcilla & Kathy Mui、菅井一輝、松田すみれ(聞き手・翻訳・構成:古後奈緒子)
https://danceplusmag.com/c1/10613

わらしべ長者インタビュー《延長編》
菅井一輝(聞き手・構成:古後奈緒子)
https://danceplusmag.com/c1/10602

講師インタビュー vol. 25 〜空間編〜
「一問多答インタビュー」フランチェスコ・スカベッタ、マタン・エシュカー、アビゲイル・イェーガー、エリック・ラムルー、森井淳、エマニュエル・ユイン、ノアム・カルメリ (聞き手・翻訳・構成:森下瑶、翻訳:橋本純)
https://danceplusmag.com/c1/10831



映 像 VIDEO WORKS

橋本純(はしもと・じゅん)未提出



写 真 PHOTO WORKS

「ベストショット!」(構成:下野優希)
https://danceplusmag.com/?p=10893

「アナログ twitter in 講堂なう」(撮影・構成:下野優希)
https://danceplusmag.com/?p=10672

「アナログ twitter in フリースペースなう」(撮影・構成:下野優希)
https://danceplusmag.com/?p=10790

「ビギナークラス・アフタートーク グラフィック・ログ」(グラフィック:古後奈緒子)
https://danceplusmag.com/?p=10864

スライドショーでプレイバック!暑い夏2013 ウェブアルバム

下野優希(しもの・ゆうき) 2008年劇研アクターズラボ、公演クラスに参加し初舞台を踏む。その後「アクターズラボ+正直者の会」に参加し3作品に出演。その間、体からの演技に興味を持ち、2010年より京都の暑い夏事務局主催の定期コンタクト・レッスン受講中、その他に京都国際ダンスワークショップフェスティバル、CIMJを受講。現在は「正直者の会.lab」の企画に参加中。

中西あい(なかにし・あい) ダンサー・カメラマン。自ら踊る傍ら、身近なダンサーの今を撮る。NPO法人バー・アスティエ協会公認講師として「怪我をしにくい身体をつくる」をテーマに、広島と名古屋でクラスを開講中。国際理解教育の普及にも努める。

森下瑶(もりした・よう) 幼少期にクラシックバレエ、高校時代に創作ダンスを経験し、コンテンポラリーダンスと出会う。その後大学にて建築を学びながら、Monochrome Circs主催のワークショップに参加。空間と身体の関係性について興味を持つ。小倉笑とユニット「何かの人」を結成。また、制作の勉強中。

(敬称略、カテゴリ内はだいたいリリース順)

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