point of view
/home/accom/danceplusmag.com/public_html/manage/wp-content/themes/ac_temp_2/content-single.php on line 23
">
Warning: Attempt to read property "cat_ID" on bool in /home/accom/danceplusmag.com/public_html/manage/wp-content/themes/ac_temp_2/content-single.php on line 23
ブリスベン・フェスティバル フォトレポート(後編)
2009年11月26日
(前編よりつづく)
今回は、約半月にわたり開催されるフェスティバルの前半1週間滞在していました(9月14日~20日)。その間、フェスティバルのプログラムから13のイベントに足を運びました。1日2本を夕方ぐらいから観るというのが平均的なスケジュール。さすがに朝からなんだかんだやっている(エジンバラのように)というわけではなかったです。なので、日が傾いてくる頃合までは観光したり、地元民になりきってカフェでまったりしたりと楽しみます。
大きな地図で見る
蛇行する川に抱かれるようにブリスベンの中心街があります。残念ながら名所旧跡などの観光スポットはかなり少ないです。ただ、少し足を伸ばせば世界最大のコアラ保護区があるそうで、これぞオーストラリア!という体験ができるそうです。
コアラには目もくれず、個人的はコチラ。川に架かる橋の充実ぶりが凄かったです。特に、このクリッパ橋(Kurilpa Bridge)。まだ建設中で、地図にも載っていない橋です。尋常ならざる構造の編み方にしばし放心してしまいました。このアングルだと、ただ乱杭歯のような支柱が立っているだけに見えますが・・・
横向きに宙に浮いている支柱もありますね。さらに、フットブリッジ(歩道橋)なので屋根も設置されていますが、こちらも複雑なワイヤーの網に絡まりあうように宙に浮いています。どこにどう力がかかって成り立っている構造なのか、何時間見ていても飽きません。
バックミンスター・フラーとその弟子のケネス・スネルソンによって確立された「テンセグリティ(tensegrity)」と呼ばれる構造です。張り巡らせたワイヤーが引っ張り合う力が見事にバランスして構造を支えています。横向きの支柱が、まるで蜘蛛の巣に囚われているように見えます。
ダンスのウェブマガジンのはずですが、同じ橋だけで4枚目。この構造は、身近なところだと前編でフィーチャーしたテントの骨組みなどにも見られます。また、骨格と筋肉の複雑な絡み合いが織り成す人体構造も、同様の構造原理により生まれているそうです。整体やダンスをしている方はご存知かもしれません。写真はリバーサイドの現代美術館の館内から。
フェスティバルに戻りましょう。若手や実験的な作品を集めたフリンジのプログラムもありました。ストリートパフォーマンスと、劇場公演も含めパフォーマンス寄りの作品を3本観ましたが、とにかくお客さんがいないという状況が顕著でした。100~200人ぐらいの小劇場で、観客は20人程度。ちょっと寂しいですね。
フェスティバル本体のプログラムでは、ダンス関係だと台湾のクラウドゲート・ダンスシアター(日程の関係で観られず)と、地元のクイーンズランド・バレエ(写真)がラインナップされていました。元ハンブルク・バレエのフランソワ・クラウス率いる小さなカンパニー(団員20名ほど)ですが、上演したコンテンポラリー作品3本はいずれも上質でした。地元の観客に迎えられている姿は温かくていいものです。
変わってこちら、ストリートでオーストラリアの伝統楽器ディジュリドゥの演奏。平日のあいだはほとんど大道芸も出ていなくて焦ったのですが、週末になってくるといろいろ出ていました。海外では、子供たちが喜んでチップを渡しに行く微笑ましい光景が見られます。
週末深夜のストリートには、DJブースがおそらくゲリラ的に出現して大音量でクラブ状態。箱モノのクラブもたくさんあってどこも爆音を外まで響かせています。ストリップクラブも同様に目抜き通りに店を構えていて、週末ともなると多くのお客さんを集めていました。ポールダンス(レベル低いけど)を主体にくねくねとしているだけでしたが。写真は、すみません撮れませんでした。。
今回、足を運んだプログラムは、音楽ライブ7本、フリンジのパフォーマンス系公演3本、ダンス公演1本、サーカス1本、バーレスクショー1本となりました。1週間の滞在でしたが、街とフェスティバルを十分に満喫できました。さて、次はどこのフェスティバルに行こう?と早くも次の候補地をリサーチしてしまうこの頃です。
さて、前編でお伝えしたとおり、編集部ではこのような形でフェスティバルレポートの投稿を広く募ろうと企画しています。世界のいろんなフェスティバルのレポートが集められたらいいなと思っています。詳細はまた追って告知させていただきます!
>> ブリスベン・フェスティバル フォトレポート(前編)
今回は、約半月にわたり開催されるフェスティバルの前半1週間滞在していました(9月14日~20日)。その間、フェスティバルのプログラムから13のイベントに足を運びました。1日2本を夕方ぐらいから観るというのが平均的なスケジュール。さすがに朝からなんだかんだやっている(エジンバラのように)というわけではなかったです。なので、日が傾いてくる頃合までは観光したり、地元民になりきってカフェでまったりしたりと楽しみます。
大きな地図で見る
蛇行する川に抱かれるようにブリスベンの中心街があります。残念ながら名所旧跡などの観光スポットはかなり少ないです。ただ、少し足を伸ばせば世界最大のコアラ保護区があるそうで、これぞオーストラリア!という体験ができるそうです。
コアラには目もくれず、個人的はコチラ。川に架かる橋の充実ぶりが凄かったです。特に、このクリッパ橋(Kurilpa Bridge)。まだ建設中で、地図にも載っていない橋です。尋常ならざる構造の編み方にしばし放心してしまいました。このアングルだと、ただ乱杭歯のような支柱が立っているだけに見えますが・・・
横向きに宙に浮いている支柱もありますね。さらに、フットブリッジ(歩道橋)なので屋根も設置されていますが、こちらも複雑なワイヤーの網に絡まりあうように宙に浮いています。どこにどう力がかかって成り立っている構造なのか、何時間見ていても飽きません。
バックミンスター・フラーとその弟子のケネス・スネルソンによって確立された「テンセグリティ(tensegrity)」と呼ばれる構造です。張り巡らせたワイヤーが引っ張り合う力が見事にバランスして構造を支えています。横向きの支柱が、まるで蜘蛛の巣に囚われているように見えます。
ダンスのウェブマガジンのはずですが、同じ橋だけで4枚目。この構造は、身近なところだと前編でフィーチャーしたテントの骨組みなどにも見られます。また、骨格と筋肉の複雑な絡み合いが織り成す人体構造も、同様の構造原理により生まれているそうです。整体やダンスをしている方はご存知かもしれません。写真はリバーサイドの現代美術館の館内から。
フェスティバルに戻りましょう。若手や実験的な作品を集めたフリンジのプログラムもありました。ストリートパフォーマンスと、劇場公演も含めパフォーマンス寄りの作品を3本観ましたが、とにかくお客さんがいないという状況が顕著でした。100~200人ぐらいの小劇場で、観客は20人程度。ちょっと寂しいですね。
フェスティバル本体のプログラムでは、ダンス関係だと台湾のクラウドゲート・ダンスシアター(日程の関係で観られず)と、地元のクイーンズランド・バレエ(写真)がラインナップされていました。元ハンブルク・バレエのフランソワ・クラウス率いる小さなカンパニー(団員20名ほど)ですが、上演したコンテンポラリー作品3本はいずれも上質でした。地元の観客に迎えられている姿は温かくていいものです。
変わってこちら、ストリートでオーストラリアの伝統楽器ディジュリドゥの演奏。平日のあいだはほとんど大道芸も出ていなくて焦ったのですが、週末になってくるといろいろ出ていました。海外では、子供たちが喜んでチップを渡しに行く微笑ましい光景が見られます。
週末深夜のストリートには、DJブースがおそらくゲリラ的に出現して大音量でクラブ状態。箱モノのクラブもたくさんあってどこも爆音を外まで響かせています。ストリップクラブも同様に目抜き通りに店を構えていて、週末ともなると多くのお客さんを集めていました。ポールダンス(レベル低いけど)を主体にくねくねとしているだけでしたが。写真は、すみません撮れませんでした。。
今回、足を運んだプログラムは、音楽ライブ7本、フリンジのパフォーマンス系公演3本、ダンス公演1本、サーカス1本、バーレスクショー1本となりました。1週間の滞在でしたが、街とフェスティバルを十分に満喫できました。さて、次はどこのフェスティバルに行こう?と早くも次の候補地をリサーチしてしまうこの頃です。
さて、前編でお伝えしたとおり、編集部ではこのような形でフェスティバルレポートの投稿を広く募ろうと企画しています。世界のいろんなフェスティバルのレポートが集められたらいいなと思っています。詳細はまた追って告知させていただきます!
>> ブリスベン・フェスティバル フォトレポート(前編)
松村政宏(まつむら・まさひろ)
dance+運営メンバー。ブログ 『コンテンポラリーダンス目撃帖』 運営→最近更新できてません。京都芸術センター広報誌「明倫art」にも隔月でダンスレビューを書かせていただいています。そして勤め人。ウェブサービスのプランナーです。最近はアコーディオン特訓中。
>> follow me !! http://twitter.com/cannon26
-
- ■2017.8.9
【暑い夏17】Attack the dance... - 仕事を終えて、電車に駆け込み、電車を乗り継いで京都四条にある京都芸術センターに到着する。この瞬間から私の京都国際ダンスワークシ........
- ■2017.8.9
-
- ■2017.1.12
【暑い夏16】ベストショットinビギナーズ... - 京都国際ダンスワークショップフェスティバル2016のビギナーズクラスからベストショットを選んでお届けいたします。 4/2........
- ■2017.1.12
-
- ■2016.12.27
【暑い夏16】ルイス・ガレー ワークショップ記録... - ルイス・ガレー ワークショップ記録 C1ルイス・ガレーのクリエイション・クラスのうち 4月29日(初日)と30日、5月7日........
- ■2016.12.27
-
- ■2016.12.13
【暑い夏16】Drawing... - アビゲイル・イェーガー ........
- ■2016.12.13
-
- ■2016.10.4
【暑い夏16】他者の視点で追体験する4... - <言葉やイメージが身体に与えてくれるもの> 名古屋市出身で、今は兵庫県西宮市在住のayaさん。普段はクラシック・バレエの........
- ■2016.10.4
-
- ■2016.10.4
【暑い夏16】他者の視点で追体験する3... - <「深化」したアビーのワーク> 三人目は、大谷悠さん。アビーのクラスで、無理のない流れるような簡単な一連の動作 なのに、そ........
- ■2016.10.4
-
- ■2016.9.28
【暑い夏16】他者の視点で追体験する 2... - <いろんなメソッド、見慣れない動きとの出会い> 二人目の湯澤紗生さんは、もともとは秋田県出身で、京都の大学を卒業後、現在は神........
- ■2016.9.28
-
- ■2016.9.28
【暑い夏16】他者の視点で追体験する 1... - フェスティバルに参加するたびに、私の中からいろいろな言葉が溢れてきます。ですが今 年は「ドキュメントを書くこと」を意識してしまい........
- ■2016.9.28
-
- ■2016.9.27
【暑い夏16】“border”を自ら描きだす試み/... - D ビギナークラス 5月1日(日) コ ンテンポラリー・ダンスの多様性をまさにコンセプト的にも地理的にも満喫できる、イント........
- ■2016.9.27
-
- ■2016.9.27
【暑い夏16】コミュニケーション / ディスコミュ... - [caption id="attachment_15151" align="alignnone" width="........
- ■2016.9.27