2010年02月11日

日時:2010年2月27日(土)15:30〜17:00
会場:神戸・ジーベックホール
料金:前売3,500円 / 当日4,000円
   パーティ参加費1,500円(越智守の創作料理とワイン) 
   (* ワークショップ&レクチャー参加費は無料・要公演チケット)
URL:http://www.bunkaryoku.bunka.go.jp/cgi-bin/kansai/detail.php?id=9898
神戸-1 このシリーズは、日本の着物文化を現代に活かすことをテーマとしてスタートしました。1回目はハワイアンシャツ+能囃子、2回目はイブニングドレス+ソプラニスタ。3回目の今回は京絞り布の上着+虚無僧尺八。虚無僧尺八の禅的世界の中に、性別も国籍も経歴もちがうダンサーの内面がきらめく…。京絞り布は、長い伝統に培われた技術を基に、現代の美を追求したもの。後半は中村明一さんの尺八をたっぷりと。音がうねり、ゆらぎ、気迫が全身を打つ…。アウトサイダーであった虚無僧の音楽は、まさにロックだ、と思っています。和と洋、古典と現代から発せられる創造エネルギーをおたのしみください。

伴野久美子


〈パフォーマンス〉 源流を 着る 舞う 奏でる
 作曲・演奏 中村明一(尺八)
 作舞・出演 京都ダンス・イクスチェンジ(コンテンポラリーダンス)
 布提供   寺田豊(京絞り)
 上着製作  伴野久美子(現代美術)

〈トーク〉 密息と身体&着物という文化
 トーク 中村明一 / 乾光男(京都ダンス・イクスチェンジ) / 寺田豊 
 お相手 矢飼満実子(きもの雑誌編集者)

〈コンサート〉 中村明一の「音色」と「間」〜虚無僧尺八から現代音楽まで〜
 演奏 中村明一(尺八)

◆演奏・お話/中村明一(なかむら・あきかず 作曲家・尺八演奏家)
横山勝也師、多数の虚無僧尺八家に尺八を師事。NHK邦楽技能者育成会卒業。米国バークリー音楽大学にて作曲とジャズ理論を学び、最優等賞を得る。米国ニューイングランド音楽院大学院修士課程作曲科およびサード・ストリーム科で奨学生として学ぶ。日本古来の呼吸法「密息」と、独自に開発した循環呼吸(吹きながら同時に息を吸い、息継ぎなしに吹き続ける技術)を自在に操る尺八奏者として、古典(虚無僧尺八)をよりどころとしながら、ロックやジャズ、現代音楽、即興演奏、コラボレーション等、多岐にわたる活動を展開。外務省、国際交流基金などの派遣により世界30カ国余で公演。世界40局余の放送局に出演。尺八と箏によるロックバンドKokooを結成、邦楽器の新たな可能性を追求して注目を集めている。作曲家としても活躍し、NHK、ドイツ国営放送、フランスのラヴェル弦楽四重奏団、フィンランドのジャン・シベリウス弦楽四重奏団、ドイツのムンク・トリオ、米国のミュージック・フロム・ジャパンなどから委嘱多数。文化庁芸術祭優秀賞(2回)、コロムビア・ゴールデン・ディスク賞、松尾芸能賞を受賞。文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞。日本現代音楽協会会員。CD「虚無僧尺八の世界 京都の尺八Ⅰ 虚空(ビクター/VZCG-680)」他多数。著書「『密息』で身体が変わる」(新潮社)。洗足学園音楽大学大学院講師。桐朋学園芸術短期大学講師。朝日カルチャーセンター講師。

◆出演・お話/京都ダンス・イクスチェンジ(Kyoto Dance Exchange コンテンポラリーダンス )
2007年京都芸術センターで開催された米国のダンスカンパニー‘リズ・ラーマン・ダンスイクスチェンジ’のワークショップ・公演に参加した中年男性を中心に結成。年齢に縛られないダンスを求めてシニア、とくに男性をコンテンポラリーダンスに誘導すべく活動している。08年アルティ・ブヨウ・フェスティバル(京都府立府民ホール・アルティ)、09年左京区文化フェスティバル(京都芸術劇場・春秋座)。出演メンバーは植木明日香(ダンサー・インストラクター)、乾光男(建築家)、片岡量臣(音楽家)、北川道裕(京染呉服卸)、クリストファー・フライマン(音楽家・映像作家)、藤井幹明(フリー)、吉田輝男(会社経営)、亘敏治(教員)。

◆布提供・お話/寺田豊(てらだ・ゆたか 京絞り)
京絞り・寺田主宰。パリ・バカテル城美術館、京都・泉涌寺「カルダン40年の歩み展」、「京都近代染織展(山辺知行監修)」、三木睦子主催「伝統の美 絞りの華」展ほか出展。勅使河原宏創作「草に月」作成、1996年パリ国立ギメ美術館が作品「雲に萩」購入、2006・08年京都絞工芸展知事賞受賞、08年歌舞伎役者・中村芝雀丈主演「人魚の恋椿」羽衣の衣装製作、京都市・京都文化博物館共催「源氏物語千年紀 匠の美と技」に几帳「夢浮橋」出展・同館収蔵。観世流能楽師・片山伸吾は義弟。

◆企画・制作・上着製作/伴野久美子(ばんの・くみこ 現代美術家)
1978年甲南大学経営学部卒業。美術を元永定正氏、帽子デザインを平田和子氏に師事。現代日本美術展、朝日現代クラフト展ほか入選。毎年個展を開催。93年から舞台プロデュースを手がける。05年から「古典の新芽」「なかなか あえない芸能」、07年から「見て 聴いて 参加して」シリーズを開始。

ワ ー ク シ ョ ッ プ と レ ク チ ャ ー
会場:ジーベックスタジオ(ジーベック2F)
料金:参加無料・要公演チケット

ワークショップ/コンテンポラリーダンス 〈11:00~12:00 定員10人〉講師:植木明日香・乾光男

簡単なストレッチと運動で、日頃あまり意識しない、からだの隅々を目覚めさせてあげましょう。目覚めたカラダで、ちょっと即興の遊びもしてみます。動きやすい服装でご参加ください。

ワークショップ/密息(みっそく)~日本の伝統的呼吸法~ 〈12:00〜13:00 定員20人〉講師:中村明一

密息は、日本人の身体文化に根ざした深く静かな呼吸法です。この呼吸法を身に付けることで気力と集中力が養われ、心が開放され、ものの見え方・聞こえ方・感じ方までが変化し、五感が豊かになります。朗読、歌、楽器演奏などにもすぐ役立つこの息の技術を実践的に学びましょう。

レクチャー/京絞り 絞り染めは、正倉院御物の染色遺品を初めとして、室町・江戸期の辻が花染め・鹿の子絞りを経て、今日の「京鹿の子絞り」までその系譜が続いています。そしてその源流は中国・唐代、さらには古代インドといわれています。絞り染めですぐイメージされる、布の表の凸形「しぼ」を故意に残す絞り染めは、半製品をよろしとする近代の美意識が熟した江戸初期に確立した手法です。先逹が獲得した「ものづくりへのこだわり」を具体的に紹介します。
〈13:00〜14:00 定員20人〉講師:寺田豊

参加申し込み・お問い合わせ(バンノ)
TEL & FAX 078−822−2545 
E-mail: bankumi@pearl.ocn.ne.jp(メールの場合は件名「源流の件」と明記してください) 
* 準備の都合上、前日までにお申し込みください。



〈岡山公演〉

中村明一の「音色」と「間」
壮絶!炸裂する音のマグマ〜虚無僧尺八から現代音楽まで〜

第一部 虚無僧尺八の世界
虚無僧尺八(古典)のベストセレクションにより、「音色」と「間」を楽しんでいただきます。

第二部 現代音楽の世界
オリジナル曲を中心に、尺八のもつ現代性をクローズアップします。コンテンポラリーダンスとのコラボレーション作品「源流を 着る 舞う 奏でる」も。

日時:2010年2月28日(日)15:00~16:30
料金:前売3,500円 / 当日4,000円
会場:岡山・月の舞台
URL:http://www.bunkaryoku.bunka.go.jp/cgi-bin/kansai/detail.php?id=9898
Translate »