2009年12月14日

日時:2010年2月10日(水)19:00
   2010年2月11日(木・祝)15:00
   2010年2月12日(金)19:00
*開場は開演の30分前、開演1時間前より受付開始。
会場:アイホール
料金:一般3,500円 学生&ユース(25才以下)2,000円〈前売当日共 / 全席指定〉
URL:http://www.aihall.com/
photo: Herman Sorgeloos
photo: Herman Sorgeloos

photo: Herman Sorgeloos
photo: Herman Sorgeloos

photo: Herman Sorgeloos
photo: Herman Sorgeloos

photo: Herman Sorgeloos
photo: Herman Sorgeloos


フィジカルな俳優ベンヤミン・ヴォルドンク(Benjamin Verdonck)と、ドラマティックな踊り手池田
扶美代が、プロデューサーかつ振付家アラン・プラテルを二人の繋ぎ役として、共に創作。想像力に
うったえる芸術の力の結集である。ローザスで約20年間にわたり活動してきた池田が、この3人を
引き合わせ、ヴォルドンクが、ナイジェリア出身のアメリカ人ウゾディンマ・イウェアラ(Uzodinma
Iweala)による処女作『Beasts of No Nation』を、胸をえぐられるような素材として提示した。アフリカのどこかの一人の少年兵の目を通し、著者は、戦争の邪悪さを考察する。この本は、子供っぽく直接的な、初歩的英語で書かれている。『Nine Finger』の2人のパフォーマーは、それぞれの手法を用いて、この物語を共に語る。2人は、手にもポケットにも何も持っていない。ただ大きな敬愛と、精通した詩的な技能を持ってのみ、物語を語る。表面下では、未だ重要な問題が沸き立っている。我々は、アートを通じて、いったいどのようにして、世界の残酷さと関わることができるのだろうか。(英語上演・日本語字幕 / 初演:2007年 / 上演時間約60分 / 各回アーティストトークを開催)


photo: Herman Sorgeloos
photo: Herman Sorgeloos

池田扶美代 Fumiyo Ikeda 〔写真中央〕
1962年生まれ。1979年、モーリス・ベジャール主宰のダンス・スクール、ムードラに入学し、同スクールにてアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルと出会い、1983年、ともにローザスを結成。以来、カンパニーのほぼすべての作品の創作に関わり、出演した。『ローザス・ダンス・ローザス Rosas Danst Rosas』『Elena’s Aria』『Bartók/Aantekeningen』『ミクロコスモス Mikrokosmos』『Ottone,Ottone』『Stella』『アクターランド Achterland』『Toccata』『Jast Before』『ドラミング Drumming』『I said I』『In Real Time』『レイン Rain』『April Me』『レパートリー・イヴニング』『ビッチェス・ブリュー/タコマ・ナローズ Bitches Brew / Tacoma Narrows』『Kassandra』『Raga for Rainy season』『D’un soir un jour』『ツァイトゥング Zeitung』などの初演、再演作品では『Mozart / Concert Arias』『Woud』がある。また、『Répétitions』、『Hoppla!』、『Monoloog van Fumiyo Ikeda op het einde van Ottone Ottone, Ottone Ottone I & II』、『Rosa』、『Achterland』、『Counter Phrases』など、ローザスの映画やビデオ作品にも大きく貢献している。ローザスとの活動と並行し、スティーヴ・パクストン、ニードカンパニー、Josse De Pauw、Tom Jansenらとの仕事を行い、また映画、演劇作品にも参加している。2007年、ベンヤミン・ヴォルドンク、アラン・プラテルとともに『ナイン・フィンガー Nine Finger』を創作。同作品は2007年のアヴィニョン・フェスティバルに招聘された。2009年6月には、イギリスの脚本家・演出家であるティム・エッチェルとのコラボレーションにより『in pieces』を創作している。
ベンヤミン・ヴォルドンク Benjamin Verdonck 〔写真左〕
1972年生まれ。1995年4月1日、アントワープにある王立フレミッシュ音楽院の舞台芸術部門を卒業。サウザン・シアター(イヴォ・ファン・ホーヴ Ivo Van Hove)やホーランディア・シアター・グループ(ヨハン・シモンズ、パウル・ケック Paul Koeck)にて俳優として活動した後、ヴァレンティン・ケンピンク(Valentine Kempynck)と協同で、音楽劇の公演や、音楽ワークショップ『Think of One』を行い、また、デ・ルーヴァーズ(De Roovers)、ドゥード・パールド(Dood Paard)、ワルプルギス、ディト・ディト(Dito Dito)、ランプ(Lampe)、アルヌ・シーレンズ(Arne Sierens)、ヘット・ムジーク・ロッド(Het Muziek Lod)とも活動してきた。2000年以降は、公共空間における芝居の持つ力と機能について集中的に探究し、『Bara/ke 2000』(ブリュッセルのバラ広場とアントワープのシント・ヤンス広場における樹上の小屋プロジェクト)、『Hong Kong Woman disappeared for the Summer of Antwerp and Hirondelle/Dooi vogeltje/The Great Swallow』(ブリュッセル市の行政の中心地にて、地上32メートルの高さに鳥の巣を製作した7日間の展示。翌年には、バーミンガムのロトゥンダビルにて展示された)などのプロジェクトを誕生させた。さらに、『Shopping=Fun』、『I’ll come running straight to you』、『I Like America and America likes me』(一匹の豚と3日間にわたり談話し、アメリカとイラクの間の緊張により生まれる混乱と困惑を表現)などの小規模作品も創作している。これらの作品は全て、ヴァレンティン・ケンピンク(Valentine Kempynck)、ハート・オプソマー(Geert Opsomer ドラマトゥルギー)、サミュエル・ヴォルドンク(Samuel Verdonck)、スウェン・ルーフフーフト(Sven Roofthooft プロダクション)との密接な協力により実現した。他にも、樹上の小屋の建造プロジェクトや、舞台についての論述(「変身」、「I’m happy men」)、演劇の活動なども行っている(「Misschien wisten zij alles」、「Wewilllivestorm」)。2006年より2009年度まで、ヴォルドンクは、Nieuwpoorttheater(ゲント)、Toneelhuis(アントワープ)、KVS(ブリュッセル)の後援を受けている。www.benjamin-verdonck.be

アラン・プラテル Alain Platel 〔写真右〕
1956年、ゲント生まれ。治療教育者としての訓練を受ける。幼い頃より芸術と演劇に強い興味を示し、11歳で「マルセル・ホステ・マイム・スクール」に入学。学問を終えた後、パウル・グリーンウィス・バレエ・アカデミー(Paul Griinwis Ballet Academy)にて訓練を積み、また、カナダ人振付家バーバラ・ピアース(Barbara Pearce)のワークショップを受講。1986年、Les Ballets Contemporains de la Belgique(Les Ballets C. de la B.)を創設。生演奏を用いた大きなダンス作品『La Tristeza Complice』、『バッハと憂き世 Iets op Bach』、『Wolf』や、『Moeder en Kind』、『Bernadetje』、アルヌ・シーレンス(Arne Sierens)と共に創作した『Allemaal Indiaan』などの演劇作品で、その名を知られるようになった。プラテルの作品を分類整理するのは容易ではない。その分類の難しさは、様々な文化のあらゆる社会層の人々を起用し、プロの隣にアマチュアを、子供の隣に大人を配置するという、彼のダンサーや俳優の起用の仕方にも表れている。不完全で傷つきやすい人々が、彼の作品のスタート地点であり、そのユーモアや活力、見かけ上の無秩序を通じて、作品は際立ったものとなるのである。


関連企画 土曜日のワークショップ「リセット&リフレッシュ エクササイズ」
講師:池田扶美代(ローザス/ダンサー)
日時:2010年2月13日(土)10:00〜1200
場所:アイホール イベントホール
定員:20名/先着順
対象:どなたでもご参加いただけます。
料金:500円

関連企画 「池田扶美代のダンス・ワークショップ」
日時:2010年2月13日(土)15:00〜18:00
場所:アイホール イベントホール
定員:20名/先着順
対象:経験不問。18才以上の意欲のある方。
料金:3,000円
Translate »