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〈募集〉2010.01.09- We dance プレ企画【WS試行と交換】@横浜・急な坂スタジオ
2009年11月29日
日程:2010年1/9(土), 1/10(日), 1/16(土), 1/17(日), 1/23(土), 1/24(日), 1/30(土), 1/31(日)アーティストが自身の前提を揺さぶり新しい試みに取り組むワークショップが「試行と交換」である。
時間:10:30-12:30/13:30-15:30/16:00-18:00 ※全24クラス
会場:急な坂スタジオ スタジオ2
参加費:各回800円(先着順 / 定員〆切)
URL:http://www.offsite-dance.jp
ファシリテーター
宇波拓(音楽家) / 岡田利規(演劇作家・小説家) / 神村恵(ダンサー・振付家) / きたまり(ダンサー・振付家) / 黒沢美香(舞踊家) / KENTARO!!(ダンサー・振付家) / 白井剛(舞踊家) / 高嶋晋一(美術家) / 高野尚美(舞踊家) / 手塚夏子(ダンサー・振付家) / 矢内原美邦(振付家・劇作家) ※五十音順
ダンス作品において、強さとはなんだろう。それは創作の根底にある「何か」の強さであり、ダンスシーンの根底にある「何か」の強さではないだろうか。「何か」とはなんだろう?多様なアーティストの潜在的な力を耕し、照らし合い、ダンスシーンの根底にある「何か」に動きを与えるために、2つの方法による新しいワークショップを提案します。ダンスだけでなく、ジャンルを横断するプログラムを通して多角的な問いに向き合う。その「何か」が動き出す時、あるいは混乱したり、目が点になったりするかもしれない。そうして揺さぶられる快感を共有し、時代の中に波立ちが起きる瞬間を目撃してほしい。
クラス概要試行:ファシリテーターとなるアーティスト(1人)が、普段の手法を応用、または試したことの無い手法を考えだして、新しいワークショップを試みます。参加者や見学者と過程を共有し、フィードバックをもらいながら、更なるワークショップへと展開させていきます。作品になる前の何かが生まれるその根っこ。その根を張ろうとするまさにその瞬間や、自身の手法において他の可能性を模索したり、何かが展開する瞬間など、生成の瞬間に巻き込まれたいと思う方、立ち会いたい方のためのワークショップです。
交換:違った手法を持っている2人のアーティストが、お互いの手法を交換しあったり、共通の課題を見いだして新しい方法を試みます。自分の作品を作っている間、アーティストは必ずしも自分の根底が見えているわけではありません。しかし、誰かの試みに立ち会う時、自分の根底に響く「何か」をクッキリと感じ取ることがあります。あるアーティストの独自性が、まったく違う誰かの独自性を照らし出す瞬間です。交換する2人に対し、一緒に参加しながら、そのような瞬間に立ち会いたいという方、又は巻き込まれたいという方のためのワークショップです。
参加方法■参加費:各回800円 *見学も参加費が必要です。
■定員:20名(先着順・定員〆切)
・連続参加を優先させていただきます。(*手塚クラスをのぞく)
・参加10名+見学10名を基本としています。
異なる場合は、クラス内容に記載していますのでご確認ください。
■申込方法及び受付
・Offsite Dance Project宛に、
①氏名 ②クラス名と日時 ③連絡先 ④参加または見学、
を明記してメールでお申込ください。info@offsite-dance.jp ・Offsite Dance Projectから受付完了のメールをお送りします。
宇波拓(音楽) 試行「ヒバリの作曲面白術」①1/24(日)16:00-18:00
②1/30(土)16:00-18:00
③1/31(日)13:30-15:30
いつの間にか、ある時間のなかで出来事と呼びうるなにかがあれば、それは音楽として経験し得るのではないかと思うようになりました。素材が音である必要もあまり感じなくなって、最近は作曲と称しても場所や時間との関わり方をなんとなく設定するだけのことが多く、暗闇で人がうごめいていたり、壁にうつった影をみていたり、風景に枠を設けたり、といったことをライブとしてやっています。なぜこれを音楽だと言い張っているのか。自分としても考える必要を感じています。
■Taku UNAMI: 音楽家/1976年生。東京出身。90年代後半より、ギター、マンドリン等の弦楽器や、物体の配置や振動による演奏活動。06年より、杉本拓、大蔵雅彦との「室内楽コンサート」を開催、作曲に取り組む比重増。傍ら、”暗闇の軽音楽”を標榜するグループ「ホース」も継続。レーベルhibarimusic主宰。映画音楽を手がけた監督に、古澤健、沖島勲、鎮西尚一など。
岡田利規 試行「『逡巡』をシステム化してパフォーマンスに取り込むことはできるか?」①1/9(土)13:30-15:30
②1/16(土)10:30-12:30
③1/30(土)10:30-12:30
たとえば発話のレベルでいうと、言いよどみとか、どの助詞を使うかを迷ったりすること。しぐさのレベルでいうと、テーブルの上のどの小物をいじるか、直前で変更したりすること。そういった逡巡を、意図的にパフォーマンスとして生み出すためのシステムを作ろうとしてみる。パフォーマーの「才能」とやらにできるだけ依らず、方法論としてそれを行おうとするなんてことは可能なのか? そもそも意味あるのか? 分かってないんですが。
■Toshiki OKADA : 演劇作家、小説家/チェルフィッチュ主宰。2005年『三月の5日間』で第49回岸田戯曲賞を受賞。同年7月『クーラー』で「トヨタコレオグラフィーアワード」最終選考会にノミネート。07年デビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を発表、翌年第二回大江健三郎賞受賞。08年3月最新作『フリータイム』を発表。
神村恵 試行「身体と作品の間に、はしごをかける」①1/16(日)16:00-18:00
②1/23(土)10:30-12:30
③1/31(日)10:30-12:30
作品を作るには、身体の実感から全体像を立ち上げていく方法と、作品全体を俯瞰した状態から徐々に細部の感覚に向かっていくのと、すごく大ざっぱに分けると2種類のやり方があると思います。何人かの作家を呼んで、それぞれの人がその2つの方向性をどうやって使い分けたり組み合わせたりしているのか話を聞いて、自分の方法と対比させます。それぞれの振付家にとって、細部と全体をつなぐはしごがどこにあるのかを探ってみます。
■Megumi KAMIMURA: ダンサー・振付家/幼少よりバレエを学ぶ。04年よりソロ作品を発表し始め、国内外の様々なスペースにて作品を上演する。 06年より神村恵カンパニーとしても活動を開始。09年12月、スーパーデラックスにて『配置と森』を再演する。「その動きは本当に必要なのか」という疑いをもとに、カンパニー、ソロともに創作活動を行う。 最近では、手塚夏子、スズキクリ、捩子ぴじんらとともに実験ユニットとしても活動を展開している。
きたまり 試行「ダンスを言葉にしていく道」①1/23(土) 16:00-18:00
②1/24(日) 10:30-12:30
③1/24(日)13:30-15:30
文章を細かく音として捉え、音のひとつひとつにフォルムを指定し、音の順に動きを組み立てながら、振付を行います。そして、その振付を文章にしてもらいます。文章から音に、音から動きに、動きを文章に、と云う回り道の中でダンスが言葉になるかしら。
■Kitamari: 振付家・ダンサー/1983年生まれ。舞踏家・由良部正美の元で踊り始め、01年~05年まで千日前青空ダンス倶楽部のダンサーとして活動。京都造形芸術大学在学中の03年よりダンスカンパニーKIKIKIKIKIKIを主宰し、京都を拠点に創作活動を重ねている。「トヨタコレオグラフィーアワード2008」オーディエンス賞受賞。
黒沢美香&高野尚美 交換「百才を越えて」①1/9(土)10:30-12:30
②1/17(日)16:00-18:00
《名作》と後世に残る踊りを作る意気込みで、振付けを試みます。一つの形(振り)が決定される時、そこには必ず根拠がある。必然の形や速度(間)は私達2人、互いに異なります。この差異を尊敬し、体験を飲みこんでやっと一つの形が踊りの中に置かれていきます。差異があってこそ美しい始まりです。(参加される方は最初の1月9日が必須で、1月17日だけでは不可です。見学だけの方はどちらか一つでも可能です)
■Mika KUROSAWA :舞踊家/1957年父母の師であり日本のダンスパイオニアの石井漠氏が命名「美香」になる舞踊家族(黒沢輝夫・下田栄子)に生まれる。五歳から両親指導のダンスを始め、スパルタ式でダンスの美を叩かれ、多く授賞するがダンスはほとほと嫌になる。76年NY滞在中、あるダンスを見てどうしようもない強い衝撃を受け、その劇場の帰り道の夜道、自分はダンスをすることを星に誓う。以後32年不器用に同じ気持ちでいる。
■Naomi TAKANO :舞踊家/三歳より現代舞踊を両親(藤井公・利子)より指導を受ける。舞踊中心の生活のまま、現在に至る。スポーツマンと結婚するも、価値観の相違から離婚。30歳の息子と25歳の娘の支えによりほそぼそと、舞踊活動を進行中。東京創作舞踊団所属。
白井剛&高嶋晋一 交換「物に味方すれば、何を敵にまわすことになるのか?」①1/9(土)16:00-18:00
②1/10(日)16:00-18:00
③1/23(土)13:30-15:30
物質や身体の質量や柔硬といった感覚を、ムーヴメントをつくる際のきっかけとして利用することはできないか?物を起点にして、例えば同じ1つのコップに対し複数の異なるアプローチをとることなどから、その方法を探ります。また上演形式や展示形式という着地点を一端棚上げにすることで、何が見えてくるのかも問題にしたいと思います。2人の作家の共通項と差異、今現在と次へ向けての問題意識について互いに話し試みることで、どこへ向かうか。(定員:参加5名、見学15名)
■Tsuyoshi SHIRAI:舞踊家/1976年長野生まれ。95年より踊り始める。『Living Room-砂の部屋』で「バニョレ国際振付賞 2000」。『質量, slide , & .』で「トヨタコレオグラフィーアワード2006」次代を担う振付家賞。07年「第1回日本ダンスフォーラム賞」を受賞。
高嶋晋一(美術) 試行「つかまる・つかう・つかむ・つかさどる」①1/10(日)13:30-15:30
②1/30(土)13:30-15:30
「意識がないふり」ではなく、「意識があるふり」に到達することを目標とする。扱うのは主に、感覚を遮断することで得られる感覚、身体を規制することで可能になる運動、知覚に集中することと行為に集中にすることが衝突するケース、ルールとルールを変える(壊す)ときのルール、意識しないとできないことと意識するとできないことの比例、処方箋と副作用の関係、隠れていることを示すことと表わすことで隠すことの違いなど。
■Shinichi TAKASHIMA:美術家/1978年東京生まれ。映像やパフォーマンスを制作/発表。08年マエストロ・グワント(四谷アート・ステュディウム最優秀アーティスト賞)大賞受賞。主な展覧会に「インターイメージとしての身体」(2009、山口情報芸術センター、山口)、「Flight Duration」(2009、gFAL、東京)など。
手塚夏子 試行「ルールでつくるダンスピース」①1/10(日)10:30-12:30
②1/16(土)13:30-15:30
③1/31(日)16:00-18:00
今までやった事のない試みで、ルールを使ったダンスピースを作ります。様々な身体、意識の使い方や思考の違いを持った複数の人に、ある共通のルールを使ってズレや誤解を発生させながら踊って もらう試みです。どこまで作品として成立させるルールをつくることができるか、挑戦します。そのことをやるベースには身体と意識の関係について、洞察をしたい欲求もあります。
■Natsuko TEZUKA: ダンサー・振付家/1996 年より、既成のテクニックではないスタイルの試行錯誤をテーマに活動を続ける。01年より自身の体を観察する『私的解剖実験シリーズ』始動。人のダンスの手法について思考し体で試行する「道場破り」など、自主企画も多数。
矢内原美邦&KENTARO!! 交換「デュオに取り組む」①1/17(日)10:30-12:30
②1/17(日)13:30-15:30
今回はデュオ作品を創ることを目的にKENTARO!!×矢内原美邦が望みます。どのようになるのかわかりませんが、男女、女女、男男と様々な組み合わせが期待できると思うのです。一日の短いワークショップですが是非ご参加下さい。[定員:参加男女各4名、見学12名]
■Mikuni YANAIHARA:振付家・劇作家・ニブロール主宰/1997年に各分野で活躍するディレクターの複合体としてニブロールを結成。国内外で称賛を浴び09年「第3回日本ダンスフォーラム賞」大賞受賞。国内外問わず美術展に招聘され、演劇をするミニクヤナイハラプロジェクトで岸田戯曲賞にノミネートされるなど、表現フィールドを広めつつある。09年夏公開のアニメ映画『ホッタラケの島』ではキャラクターの振付を担当した。
■KENTARO!!:ダンサー・振付家・Dance Company [東京ELECTROCK STAIRS] 主宰/1980年生まれ。HIPHOPテクニックをベースに、音楽シーンやコンテンポラリーダンス、演劇等に影響を受けた自由なダンスを創作、独自の表現を目指す。08年、「横浜ダンスコレクションR」にて若手振付家のための在日フランス大使館賞、「トヨタコレオグラフィーアワード2008」にてオーディエンス賞、ネクステージ特別賞受賞。http://www.kentarock.com
主催:NPO法人Offsite Dance Project
企画・制作:「We dance」準備室
助成:神奈川県、横浜市先駆的芸術活動助成
後援:横浜市開港150周年・創造都市事業本部、中区役所
特別協力:急な坂スタジオ
[ スタッフ ]
コーディネーター:手塚夏子
アシスタント:光永由佳、小口美緒、藤田桃子、坂本千代、関根麻郎
チラシデザイン:StudioGOO
主催・問合せ:NPO法人Offsite Dance Project
〒223-0061 横浜市港北区日吉1-21-4-201 Tel&Fax.045-565-2331
E-mail: info@offsite-dance.jp URL: http://www.offsite-dance.jp
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