京都の暑い夏 2010

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「暑い夏」とともに駈け抜けたゴールデンウィークからはや2ヶ月。ドキュメントをお届けする時期となりました。

今年もテーマの「BODY AXIS—身体の軸、魂の軸—」さながら、様々な関係の交差点であり世界と関わる基盤とも捉えられる身体を介して、交感、対話がそこかしこでスパークしました。まあ、これは例年のこと。実は15周年でもある今年、「暑い夏」に凝縮される濃~い体験は、例年の開催期間を超えて広がってゆくように感じられました。そもそも第I期とされた4〜5月の期間中から、久しぶりのダニエルやヴィンセント、そして数年来おなじみとなった講師を囲み、過去を思い出し今後へ思いをはせるような会話がちらほらと。また、1年かけて準備された記念公演『3 × Choreography』や、昨年のオーディションの成果でもある『Just to dance…』を紹介する「ビデオトーク」のように、長いスパンで育まれた関係を振返るような催しも行われました。さらに、第II期「マチュー・ドーズWS」、第III期「直島コンタクト」が続き、8月には「CIMJ」が控えているといった具合に、様々なワークショップが関連づけられ、契機的にダンスゴコロに訴えてゆきます。忘れかけた頃にやっとリリースとなるこのドキュメントも、第I期の記憶をとどめ体験をつなぐよすがとなればと思います。

内輪で始めた年を数え入れると、dance+の暑い夏ドキュメントも5年目だったりします。定点観測は対象に迫るだけでなく、むしろ自分の視点を意識する契機となるのですが、今年も様々な発見を提供してくれたドキュメンテーターの視点を、みなさまにもお楽しみいただければと思います。



京都の暑い夏2010 第15回京都国際ダンスワークショップフェスティバル
2010年4月9日(金)〜5月9日(日)
http://www.hotsummerkyoto.com



レ ポ ー ト
〈 C – 1:ダニエル・レプコフ 〉ワークショップレポート 「京都の暑い夏のワークショップでの学びについての考察。」(洞ヶ瀬哲哉)
https://danceplusmag.com/manage/d1/6762
〈 C – 3:エリック・ラムルー 〉ワークショップレポート 「熱いエリックおじさん」(辻本佳)
https://danceplusmag.com/manage/d1/6582
〈 F:エマニュエル・ユイン 〉ワークショップレポート 「京都の暑い夏を見学した。」(たかたゆうすけ)
https://danceplusmag.com/manage/d1/6604
〈 F:エリック・ラムルー 〉ワークショップレポート 「すべてがDになる。」(山根敬章)
https://danceplusmag.com/manage/d1/6598
〈 G:ヌノ・ビザロ 〉ワークショップレポート 「shin-biの照明が見せてくれたもの」(国頭郁美)
https://danceplusmag.com/manage/d1/6724
イ ン タ ビ ュ ー
講師インタビュー vol. 18 イニャーキ・アスピラーガ 「インタビュー・ウィズ・ミスター・イニャーキ」(中村まや)
https://danceplusmag.com/manage/c1/6607
講師インタビュー vol. 19 ヌノ・ビザロ 「インタビュー・ウィズ・ミスター・ビザロ」(中村まや / 三柳竜子)
https://danceplusmag.com/manage/c1/6822
講師インタビュー vol. 20 ヴィンセント・セクワティ・マンツォエ 「瞑想の淵から立ち上がる世界で最も獰猛な踊る詩人」(山根敬章)
https://danceplusmag.com/manage/c1/6912
講師インタビュー vol. 21 エマニュエル・ユイン 「アンジェと京都の間で見えるもの」(古後奈緒子)
https://danceplusmag.com/manage/c1/6858


京都国際ダンスワークショップフェスティバル《京都の暑い夏》15周年記念ドキュメントブック
2010年8月刊行!

デザイン:清水俊洋
デザイン:清水俊洋
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