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2009.08.11-13「松山まつり(野球拳おどり)」@松山市内

2009年08月1日

四国の踊りと言えば、高知のよさこい、徳島の阿波踊りなどが有名ですが、「松山にも名物の踊りを」と、昭和41年にはじまったのが「松山まつり(旧称・松山おどり)」です。そして昭和45年に「野球拳おどり」が登場しました。昭和29年に全国的ブームになった歌(おそらく皆さんもご存知の「やぁきゅぅう〜、す〜るな〜ぁら〜♪」)の使用が義務づけられ、「連」と呼ばれるグループに分かれてそれぞれの振付や演出で踊りながら、大通りを練り歩いていきます。じゃんけんで負けた方が服を脱いでいくお色気宴会芸としておなじみの歌かもしれませんが、それは欽ちゃん(萩本欽一)が広めたもの。2005年の松山まつりで「僕が野球拳の品位を下げました。ごめんなさい!」と謝罪した逸話もあるくらい、もともとはなかなか歴史ある芸なのです(服は脱ぎません)。そのかわいらしい成り立ちについては松山まつりサイトの「野球拳おどりの歴史」をぜひご一読ください。誰もが知っているこの曲の作曲者は、当時の伊予鉄電野球部監督なのです。

さて、主に企業や学校などのグループごとに結成される連は、毎年「野球拳おどり」のための振付家を募集し、オーディションをして選考するとのこと。松山が排出したダンスカンパニー、yummydanceのメンバーのほとんどが毎年どこかしらの連の振付を担当しているらしいと聞けば、足を運んでみる気にもなるのでは? 銀行員の前でダンサーたちが工夫を凝らしてプレゼンをする姿を想像するだけで可笑しいではないですか。もちろん、松山大学ダンス部愛媛大学ダンスAZなど、常々刺激的でコンテンポラリーなダンスをつくる力を持つ連も見逃せません。

関西圏から松山へ行くには、大阪・神戸から出ているフェリー(安い)や長距離バス(速い)を利用するのが手っ取り早いけれど、この季節なら18切符を手に鈍行に揺られてゴトゴト行ってもよいかもしれません。かの地を訪れた際には、鯛飯やじゃこ天に舌鼓を打つのもお忘れなく。(森本万紀子 / dance+編集)




photo: Makiko Morimoto
photo: Makiko Morimoto

photo: Ali Morimoto
photo: Ali Morimoto


日時 2009年8月11日(火)〜13日(木)
場所 松山市内
URL http://www.m-festa.jp/

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