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【暑い夏16】ルイス・ガレー ワークショップ記録

2016年12月27日

ルイス・ガレー ワークショップ記録

C1ルイス・ガレーのクリエイション・クラスのうち

4月29日(初日)と30日、5月7日、8日(最終日)の4日間の記録をまとめまし

た。

クラス中に提示された課題を時系列に列挙し、

課題に対して補足されたルイスの発言、

参加者の意見の一部をテキストと当日の写真交えて紹介します。

Day 1/ 4月29日

ダンスのワークショップなので、各々動ける格好に着替えた状態で集まった。

【課題 1 】

来た時の服に着替えてください。

【課題 2 】

他の人と服を交換してください。

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撮影:菱川裕子

【課題 3 】

あなたにとってダンスとはなんですか?

紙に書いてください。

【課題 4 】

記入された紙を開票して、意見をかわしてください。

強制的に意見を述べてください。

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撮影:辻本桂

【課題 5 】

今の自分(他人と服を交換した状態)を観察して

どんな状態かコメントしてください。

感情はふまえないで。

シンプルに今の状態を言葉にしてください。

参加者:

「サイズの合わない服を着ていると、

兄弟からのお下がりを着ていたことを思い出します。」

「私が一番このクラスで小さい人です。」

「高校生のとき、ローファーで靴擦れしたことを思い出した」

【宿題】

Performance とは?

(今日出た意見をふまえて)皆が共有できる興味深い問いを立てる。

例「ダンスをしているとき私はどこにいるだろう?」

補足>

話すこと、聞くこと、相手の考えを反芻することは

クリエイションのために必要な方法です。

このワークショップではそのトレーニングしましょう。

Day 2/4月30日

【課題 1 】

宿題発表。

ルイス:

問いを立てることで一つのことに対して他者とともに考えることができます。

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撮影:大薮もも

【課題 2 】

この空間にある モノ をよく観察して、状態を変化させてください。

部屋の中にあるモノを観察して、移動させたり、配置や置き方を変えたり してく

ださい。

よく観察(空間だけでなく自分の状態も)して、コレだと思った動きをしてくだ

さい。

【課題 3 】

変化した空間の中で自分がこだわりを持てるモノをみつけて、

見つけたら、そのモノにどんな方法でもいいのでアプローチして、

そのこだわりを掘り下げ、探求してみてください。

アプローチの方法は一つだけでなく、色々試してみてください。

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撮影:大薮もも

【課題 4 】

次にこの空間において、「構築と破壊」ということを考えて、

自分のこだわりのあるモノにアプローチします。

ひとつ動かせる身体(モノのように扱ってよい)を用意しました ので、使っても

かまいません。

補足>

自分がすることを自分でしっかり選んで、行動を起こすこと。

ダンサーとしての自分ではなく、

自分の興味関心に率直であってください。

見つかるまで、待って、それから行動してみてください。

次々にモノを移り変わるのではなく、

一つのモノにしばらくこだわってみてください。

【課題 5 】

全体でフィードバック。

ルイス:

この掘り下げる行為をもっともっと深めて行くことができますね。

良いアイデアとそうでないものを見極め、

そこから何ができるかということを考えます。

良いアイデアを見つけたとき、またそうでないとき、

何故それが良いのか、良くないのかを考えてみてください。

Day 8 / 5 月 7 日

【課題 1 】

自分が集中するために何か行動してください。

【課題 2 】

自分がしようと思っていることに相対することをしてください。

しようとしていることを遮断してください。

自分で自分が何をしているかに気づき、認識してください。

【課題 3 】

2 人組で作業します。

一人(観察者)の人が観察し、

もう一人(作業者)は【課題 2 】の動きを続けます。

自分の内に集中することと、観察者がいることへの意識を持ってください。

観察者は作業者にフィードバックしてください。

フィードバックは完結に、必要なことをストレートに伝えてください。

ルイス:

エネルギーを積み重ね、表現は関係なく、制限の中で作業をすること。

問題を見つけること。

自分で神経が研ぎすまされている感じをつくること。

自分自身に対して、疑問を抱くような状態を作り出すこと。

時々リセットすること。

そこにある何かしらの現実から栄養をもらうようにすること。

観察者にどこを、何をみて欲しいかを意識しながらやること。

Day 9 / 5 月 8 日

見学に来場した人たちも会場真ん中のワークスペースに座った(作業する参加者

にまぎれた)状態でワークを見学。

【課題 1 】

昨日(5月7日)やった作業か、

または以前にやったモノのワークをしてみてください。

【課題 2 】

今、自分が探求したいと思うことをやってみてください。

補足>

一つの課題が与えられ、自分の集中が中心から外れていく瞬間が大切です。

集中が一点ではなく、二点、三点と分岐して行く瞬間の変化が面白い。

今やっていることを信じて深めていってください。

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撮影:大薮もも

【課題 3 】

全体でフィードバック。

ルイス:

とても沢山のレイヤーがあることが 興味深かったです。

それぞれに、自分の体に集中している人、気が散っている人、

わからないけど探求を深めようとしている人、

色んな人がいる状態がすでにパフォーマンス。

わからない、曖昧なことが明確に なってきました。

習慣に挑戦することが講師として、振付家として、人間として大切です。

また、

課題を信じるのではなく、課題から得たもの を信じることも大切なことです。



ルイス・ガレー (Argentina/Buenos Aires)LUIS GARAY  ブ エノスアイレス・サン・マーチン演劇・現代ダンス学校卒業後、Lyseon lukio(フィンランド)、Priscila Welton Ballet Foundation(コロンビア)、CND Opera du Rhin(フランス)等で学ぶ。近年は、人間の知覚を拡張するメカニズムを扱った作品を制作し、新しい、身体の概念や哲学、科学、アートが融合したコンセ プトを生み出している。ドイツ、スペイン、アメリカなど、世界各国で作品を発表。ニューヨークタイムスをはじめとする様々なメディアから賞賛の声を集め た。『マネリエス』でWorld Theater Awardsの最優秀演出賞を受賞。KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭2014招へいアーティスト。

大薮もも(おおやぶ・もも)事務局スタッフ

 

 

 

 

 

 

 

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