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祈念のため集える場所〜劇場はどうでしょう

2016年03月12日

 祈念の日が近づくたび、身の置きどころのなさを感じます。劇場を出て現場の行為者、せめて目撃者になるべき出来事に心を動かされながら、劇場に足を向けてしまう罪悪感。ただマスメディアをとおして想像の共同体と接続してしまった、しかし当事者になりきれない自分の身体のを見つめ直す機会にと・・・。
 この時期を選んで、虚構でしかあり得ないアクトを、すでにある祈りや癒しの形式を頼らず、公の場にさしだす試みをいくつか紹介します。

KYOTO EXPERIMENT OPEN ENTRY
ウミ下着『いつか みんな なかったことに』


日時:3月11日(金)19:30–
   3月12日(土)14:00–, 19:00–
   3月13日(日)12:30–, 17:00–
場所:KAIKA 
詳細はウェブサイト

ウミ下着はいままでインタビューや実体験をもとにドキュメンタリー風のダンス作品を作ってきました。
今回の作品は記憶と記録をテーマにしています。
その中でも振付家が覚えておきたいと考えている東日本大震災および阪神大震災という大きな天災を主軸にしています。
神戸を中心とした関西、また福島・仙台におもむきインタビューを多数行いました。
実体験や、録音したものを文字起こししたりせず、自分たちの記憶だけをたよりに記憶を呼び起こし、再現するということをまず一つのステップとし、それを又違う人に口伝えして、覚え、また違う人に伝えていくということを繰り返しました。
「口伝えの民話」のような感じです。
繰り返しおばあちゃんが語った物語を孫が覚え、次の世代に伝えていくような。
演技ではなく、ただ、再現として記録できたらいいなと考えています。なかなか困難で、どうしても「情報」として薄まっていってしまうか、「演技」になって「嘘」のようになってしまいます。
又、体を通して、体験を再現するという試みもしています。辛いことも楽しい事も動きとして再現したり音楽や言葉にのせたりするとただの記録ではなく表現になってしまう。それが良い事なのかわからないけれど、単純に面白く興味深いなと思っています。
これも記録の方法だと思いました。
ダンスという、瞬間芸術で、記憶や記録をすることは適していないかもしれないけれど、文字を通したりせず、肉体でつづることに意味があるのではないかと信じて制作を行っています。
(振付家:中西ちさと)

20160311★umishitagi

KYOTO EXPERIMENT OPEN ENTRY
エイチエムピー・シアターカンパニー『静止する身体』


日時:3月11日(金)
   3月12日(土)
   3月13日(日)
場所:アトリエ劇研 
詳細はウェブサイト

「3.11」後の経験から生まれた演技法
「静止する身体」の最新作


彩雲リーディング2016


日時:3月21日(月・祝日) 19:30-
会場:カフェ+ギャラリーcan tutku/〒557-0034 大阪市西成区松1-1-8出口ビル1F
詳細はウェブサイト

◇出演
イシダトウショウ
岡真紀
高安美帆
出口弥生
蟷螂襲
ののあざみ
橋本浩明
堀井和也
吉川貴子


◇作
稲田真理
サリngROCK
棚瀬美幸
高橋恵
遠坂百合子
ナカタアカネ
芳﨑洋子
竜崎だいち
◇詩 出口弥生
◇構成/演出 樋口ミユ
◇演出助手 長岡未來
◇演奏 近野次郎
◇お手伝い 徳永のぞみ





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